大人にとって大事なのは、
TPOをわきまえることである。
言わずもがな、
Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)
のことである。
そんなTPOをわきまえていない大人がいたよ、という話なのだが。
それはこの前の夜勤の明けの帰宅時のこと。
時間はAM8:30。
いつもならちょうど一般のお仕事の方々の通勤時間なのだが、
この日は日曜日だった。
道が空いてて、薄まどろみの中、気持ちよく車を走らせていると、
だいたい等間隔 (100mおきくらい) で立て続けに5台、
自転車に乗った人とすれ違った。
これが、全部ロードバイクだったのだが。
昨今のマラソンブーム・エコブームとほぼ同時期だったと記憶しているが、
自転車に乗るのが流行った時期があった。

こんなヘルメットかぶって、
競輪選手みたいなピタっとした、派手な赤や黄色の衣装着て。
しかもこの5台、同じグループとかでなく、完全に個人個人。
おそらくはここら一帯でちょっとしたブームになっているのだろう。
「○○さんとこの旦那さん、すごくいいヘルメットかぶって走ってたわよ」
「なにぃ!?じゃあオレはもっと流線型のやつで走ってやるぜ」
てなもんだ。
個人的には、正直あんなヘルメットは恥ずかしくてとても真似できないが、
別にそこは個人の自由なので否定はしない。
心の中で (うわぁ・・・) と思うだけだ。
しかし、最後の5台目にすれ違ったやつ。
宇宙人みたいなヘルメット、
F1ドライバーみたいな真っ赤な衣装、
ターミネーターみたいなギラギラしたサングラス。
ぱっと見で、50~60歳の初老のおっさん。
そのおっさんが、
「どうだこれ、俺エコだしカッコイイだろ?」って感じの顔で走ってきたから、
そこでまず少しだけイラッとした。
で、そのまま「俺、エコカッコイイ」の表情で
信号無視して颯爽と走り去っていったわけだ。
事故ればいいのに。
それからもう眠かったのもあって、無駄にイライラして駄目だった。
もう流線型のヘルメット見ただけで殺意すら覚えるようになってしまった。
ロードバイク欲しかったけど、やめよかな・・・。