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弦楽器を製作しているはずです。 

すするー

すするー
その他ってなんだよ。

外国人は麺をすすれない、という話をよく聞く。
周りにそれっぽい外人がいないので確認のしようがない。
いや、そりゃアジア系はすすれるでしょうよ。それくらいはわかりますよ。
この場合の外人というのは、欧米系のことだ。

うちの子供なんて、特に教えたりしなくても、1歳から普通にうどんすすって食ってる。
詰まるところ、その生涯において麺類を一度も食べたことがないからすすれない、ということか?
これも確認のしようがない。
カップヌードルとか、不器用にフォークでモソモソ食うイメージがあるが。

まあ、欧米人は麺をすすれなくても仕方がないのかもしれないが、
だからってそれが正しいマナーであるような風潮が一部にあるのが気に入らない。

欧米人は麺はすすれないすすらない

なるほど、麺をすする行為は、はしたないのだな

そういう人種がいるのは事実。
ソバもうどんもラーメンもスパゲティも、なんか一口サイズに丸めて口に入れるか、
口から垂れ下がる麺を箸で何度もすくってすくってモソモソ口に詰め込むのだ。

端から見ていると、ものすごく不味そうに見えるので気分が悪い。
とりあえず、うどん一本ずつ食うのやめてくれ。

西村知美の麺の食べ方がスゴイと話題になっていたが、スゴイというよりは酷かった。
目の前であんな食べ方されたら、思わず殴ってしまいそうだ。
割と本気で殴ってしまいそうだ。

何がハラタツって、食い方云々もあるが、本人がそれを恥と思っていない所だ。
平気でテレビで披露するし、自分の子供にもそうやって教えていた。

ソバをすするのが許せない、という理由で婚約を解消した人もいたが、
それが王貞治の娘であった為、そこまで大事にはならなかった。

問いたい。
洗面所で顔洗うみたいにしてソバ食うのが正解なのか?


とか、そういう方面から王さんを攻めてみる小市民。
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ロクス・ソルス

さて、昨日の今日で恐縮だが、
「ロクス・ソルス」 レーモン・ルーセル(著)
を読み終えた。

ロクス・ソルス

わざわざ大きいサイズにするほどの画像ではありませんが。

感想。

「あっはっは、なんだこの本、すげえ(笑)」

以上。

いかにも真面目な内容だが、途中からどうしても笑えてくる本だ。
いい意味でね。
著者的には、ワタクシのような性格の読者なら笑うだろう、と思って書いたフシがある。
何はともあれ、かつてない文章だった。
あっはっは。

しかも、ものすごく難しい(っぽい)内容にもかかわらず、

・著者には特に何か言いたいことがあったわけではない(笑)
・苦労して理解しながら読了しても、後にはなんにも残らない(笑)

文章に何の個性もクセもなく、機械の説明書を読んでいるような気になる。
どうも著者は、「どれほど少ない言葉で、どれだけ多くの内容を表現できるか」、そういうルールを自分だけで楽しんでいるらしいのだ。

それが一見、無個性で無味乾燥な説明書のような文章に写るが、読み進めると、それは唯一無二の文体であると気が付く。

とにかく、だ。

なんだ、この本(笑)

としか言えないんだ。
いや、褒めてんだよ、ホントに。

この本、ハードカバーで買おうっと。
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売れる本、売りたい本

読書の秋というわけでもないが、無性にミステリーが読みたくなって、アマゾンで物色していた。

アマゾンはデフォルトで人気順に商品が表示されるので、前半はウンザリだ。
東野圭吾、東直己、宮部みゆきとか、名前だけでもうウンザリだ。
今の気分は、そういうんじゃないんだよ。

最近は東野圭吾の名前を見るだけで脳裏に阿部寛の顔が浮かび、
阿部寛をみるだけで東野圭吾を連想するようになってしまった。
別にどっちも嫌いじゃなかったけど、なんか、最近は胸焼けしてしまう。

そんな中売れているのが、「謎解きはディナーのあとで」というミステリー。
最近やたらと宣伝していた印象があるが、そういうのは大抵、アレだ、な。
「売れる本」ではなくて、「売りたい本」なのだ、きっと。

設定をかいつまんだだけで、「ああ、これはダメなやつだな」と判明した。
おそらく一生読むことはないだろうが、これに付いたアマゾンのレビューがよかった。
この本の内容よりも面白いであろうレビューだった。
こういう文章を書ける人でありたいと思う。

ミステリーは、ちゃんとミステリーしていないと、認めない。
本格派とかそういうことじゃなくて、そもそもミステリーじゃない、とか。
ミステリーじゃないのにミステリーって名乗る本が増えているのが現状。
そういうのは、斬新とは言わない。ただジャンル間違ってるだけだから。
件の「謎解きは~」は、「エンターテイメント」とか、そういうジャンルじゃね?はは。

読書の秋と入江さん

とりあえず買い込んでみた。
未読の本が机に積まれているという幸福感。
ふふ。
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一杯のかけそば

一昔前に、「一杯のかけそば」という話が流行った。
大晦日の晩、二人の子供を連れた女性がソバ屋にやってきて、かけそば一人前を頼むのだ。
二人の子供と顔を寄せ合い、一杯のかけそばを三人で食べるのだ。
物語は、事情を知る店主の隠された心遣いと共に、毎年やってくる親子の様子を切なく綴る。

ま、都会はそんな感じだろうね。
これが香川のうどん屋なら、大将が事情を知った途端、かけうどんが三つ出てくるね。
さらにオプションのコロッケや天ぷら、いなり寿司も出てくるね。
子供達には「うまい棒」のサービスもつくね。

そんなだから都会は冷たいって言われるんだよ。

えー。

いや、副知事が「ここはうどん県です」って言っちゃったからさあ。

うどん県
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昆虫標本(甲虫)

会社の倉庫に虫が湧いたので、駆除せよとの通達があった。
見てみると、どうやらハムシの仲間っぽいのがうじゃうじゃいた。
よくよく見てみると、紺色のメタリックに輝く綺麗な色で、すごく美しいと思った。

どうせ駆除するんだし、ということで、10匹ほど捕獲。
いよいよ昆虫標本を作ることにした。

と言っても、虫本体と標本箱さえあれば、昆虫標本なんて作るのは簡単だ。
なので、今回は標本箱を作るのがメインになろう。

市販されているドイツ箱という標本箱がメジャーな物らしいが、もう当然のように高価だ。
しかも、見た感じ、すごく作れそうだ。
高価なくせに、なんだか作れそう。
専用・専門品だからって、足下見てんじゃねーよ、と。
ね、クラフトジャンキーのみんな、共感しておくれ。

昆虫標本

で、さくっと完成。

桐材をステインで着色後、セラックでテリを出しております。
導管埋めて、セラック磨けば、もっとドイツ箱っぽくなるとは思うが、
こういう安っぽい質感も嫌いではないので。

や、メンドクサイとかでなく。
いや、ホントに。

昆虫標本の記事なのに、標本箱のことばかり書くのもあれですけれど。
宮沢賢治とかなら、この甲虫のキレイな紺色から、夜空の話でもするんだろうけどね。

作り方はHP
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高4

疲れがなかなか抜けない。
ちょっとした怪我の治りとか、びっくりするほど遅くなってて、少なからず寂しい。
ビタミン不足とか、そういう小手先の事ではなく、根本的なものだという実感。

会社で年金の話をしていた。
このままいけば年金支給開始年齢は80とか85歳になり、
「年金もらえるまで生きられたらラッキー」
とか、そういう時代が来るとか来ないとか。

国民年金なんて、もはや誰が払うんだという状況だが、
サラリーマンとしては給料から勝手に持っていかれるのでどうしようもない。

いや、サラリーマンも自身で確定申告できるらしいんだが、
それは、まあ、そこまでして、なあ。

身体的に疲れているのと、精神的に疲れる話をしたのとで、どっとしんどくなったわけだ。

「でさ、俺の娘ももう高校4年生でさ・・・」

って言ってて、おや、とは思ったけど、突っ込む元気もなくてさ。
ほんとに高4だったらヤブヘビだしさ。
いつもだったらスパーンと突っ込むんだけどさ、
それは、まあ、そこまでして、なあ。
「はぁ」とか相槌打ってさ。

疲れた疲れた。

やぶへび
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へそで茶が沸く

最速AF。
いや、他意はありませんが。


ちょっと前、定期総会の議事録を書いたとお伝えしたと思う。
些かイライラしながら書いたとお伝えしたと思う。

議事録自体は仕事の合間を縫って半日で仕上げ、
「誤字・脱字等ありましたらそちらで訂正して公開してください」
という旨の文章とともにメールで回した。

数日後、改めて全社に議事録が回覧された。
要点を簡潔にまとめる文章にはそこそこ自信がある。
どれどれと、自身の書いた議事録を見直してみた。

そして、驚愕。

文章が直されている。
しかも、これは完全に改悪だ。

長ったらしくなるので2文に分けた文章を、なぜか1文にくっつけられていた。
更に、随分と日本語がオカシイ。
以下、例文。

「酒を買いに行ったら店が閉まっていたので、後日改めて買いに行くことにした。
それで良いという上司の許可も得た。」

「酒を買いに行ったら店が閉まっていたが、後日改めて買いに行くことにしたが、上司の許可も得た」

誰がどう見たって改悪だろう。
「否定の連続」とか言われるやつじゃないか。
中学生の作文にありがちな書き方だ。

議事録には自分の署名があるので、完全にワタクシが書いたと思われる。
誰だよこれ校正したの。
最低限の文章力あるやつが校正しろよハゲ。

「仕事できるフリ」が癖になってて、本人はそれですごくご満悦なんだけど、
周りの人間には「フリ」だけだって筒抜けの人、いるよね。

そういうやつがドヤ顔で校正したかと思うと、怒りを通り越して、へそで茶が沸くわ。
やれやれ。

ついでに言うと、何度か変な改行もされてた。

誤字・脱字
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苗字の由来

自分の苗字の由来が気になったことはないだろうか。
ワタクシはそこそこ珍しい苗字なので、気にならないと言ったら嘘になる。
まあ、気になったところで本気で調べたりはせず、ネットで軽く調べたりする程度だ。

当ブログの常連さんとこを覗くと、「苗字の由来」がわかるサイトが紹介されていた。
日本の苗字の実に95%以上を網羅している、というのがウリらしい。
ふむ、という感じで覗いてみた。
アクセスランキングのベスト3は、佐藤・鈴木・田中の、日本ありきたり3トップだ。
ありきたりでも、知りたいんだろうか。
ごめんなさいね、ちょっと上から目線で。ええ。

ちなみに「左藤」と書く「さとうさん」を知っていて、
「いろいろメンドクサイ」と言っていたのが印象的だ。

で、そのサイトにいざ自分の苗字を入れてみた。
登録されていなければ、未登録とか調査中と表示されるらしい。

結果は。
おお登録されている。
どれどれ・・・。

「安芸起源とも京都起源とも言われるが、はっきりとした出自は不明」

ふふ、ま、そんなもんだろう。
元より期待などしていない。
そうそう簡単に判るものではないという自負がある。


ごめんなさいね、ちょっと上から目線で。
ごめんなさいね、佐藤・鈴木・田中の人。悪気はないのよ。
いや、ホントに。

上から目線
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税金とエマルジョン

会社にて。

「トロトロやってないで、消費税はさっさと10%にして、所得税も上げたらいいんだよ」

と言ったら、周りの人がみんな引いてた。
面白いように引いてた。

「いや、もっと早い段階でやってたら、今の940兆円っていう借金は無かったんだよ」

と言ったら、フォローではなくダメ押しになった。
面白いように引いてた。

中学生の時の理科の授業で、エマルジョンか乳化の説明をしていた教師が、

「みんなも経験あると思うけど、2,3日お風呂入らないでいて、
それから久しぶりにシャンプーしたらあんまり泡が出ないでしょ?それと同じなんだよ」

って言った時の教室の雰囲気とまったく同じだった。

なるほど。立派なもんです。

エマルジョン
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疲れ果て候

すごく疲れている。
同僚に身内の不幸があり、10日ほど会社を休むことになった。
その補充をしているというわけだ。

どれくらい疲れているかと言うと。

自販機に100円玉入れて缶コーヒーを買った。(社内の自販機は全て¥100)
釣り銭が出るわけないのに、釣り銭ボックスにはキラリと光るものが。
10円玉の輝きではない。銀色っぽいので、どうやったって50円玉以上だ。
(これは儲けた)と迷うことなくツーフィンガーを突っ込んだ。
こういう場合、下手にキョロキョロする方がアヤシイからね。
さも当然、という顔でツーフィンガー+サムフィンガーでつまみあげたね。

出てきたのは、カナブンだったけどね。

「エェィアァ」とか、訳の分からない声が出た。
キョロキョロしてみたが、誰もいなかった。

カナブンは死んでいた。

疲れた
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共有PC

「機嫌いい日」と「機嫌悪い日」があって、それが周知の事実になっている人。
はは、いいなぁ。


12月頭までは、以前の部署に戻っての勤務である。
「あ、戻ってるんだったら、ついでにさぁ」
とか言いながら仕事が増え、新部署に戻れないのです。
それはいい。

新部署では個人にPCが支給されているが、旧部署では部屋に1台しかない。
それで個人の勤務表だとか社内メールだとかを共有でやんなきゃいけないもんだから大変だ。

先日、この共有PCで定期総会の議事録を作成していた。
ボイスレコーダーで録音した総会の様子を、早送りしたり巻き戻したりして頑張ってた。

今回の総会は、「事前配布した資料を読みもせず、それに記載されている事項をじゃんじゃん質問してくるバカ」がいたので、大幅に時間が延びてしまっていた。
議長が何度となく軽く受け流しても、まったく懲りずに己の疑問点を臆せず質問してくる。
「はい、それにつきましても、事前にお渡しした資料に添付されています」
という議長のセリフが幾度となく登場し、場面を巻き戻しても、ホントに巻き戻ってるのか不安になる。
ばかやろう。

そうやって若干イライラしながら議事録を作成していたため気付かなかったが、どうやら共有PCを使いたそうにしている人がいるのが分かった。
勤務表でも書きたいのだろう。それならほんの1~2分だ。
息抜きも兼ね、彼にPCを譲ったわけだが、イスに座った彼が立ち上げたソフトは。

ソリティアかよ!

爆発しろ。

ソリティア
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疲れる人

社内に、答えに困る質問ばかりしてくる人がいる。
部署が違うので、頻繁に顔を合わせることがないのが唯一の救いだが、
いざ会うと、その都度どう答えてよいかわからない質問をしてくるので困る。

いや、答えようはあるのだ。
だが、その返答というのが、詰まるところ、

「知らねぇよ」or「言ってもわかんねぇだろ」

のどちらかになる質問ばかりなのだ。

「今日アイツ見ないけど、何してんの?」(知らねぇよ)
「それ、なにやってんだ?」(言ってもわかんねぇだろ)

こういう感じだ。

年上で、しかも年上であることがそれだけでステータスだと思っている人種なので、
「専門的なので、言ってもわからないでしょ」、とか言えない。
だから、(ああ、分かってないんだろうなぁ)と思いながらも、専門的な説明をしなければならない。
説明しても通じないと分かっていながらも説明せざるを得ない苦痛。
で、やっぱり通じなくて、「ふ~ん」で終わるという途方もない徒労感。
この人と会話する時は、ものすごく神経を使うので疲れる。

なので、できるだけ質問に答えたくない、答えづらい雰囲気を出すのだが、こういう人種は「無神経」のスキルもセットで装備しているので、大抵は通用しない。
それどころか逆に、「はやく答えろ」と怒り出す始末だ。
疲れる。

オマエのちょっとした好奇心を満たす為に、
どうしてこちらがコストを負わなければならないのだ。

他人との会話に「コスト」とか言ってる自分もどうかとは思うが。

質問
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免罪符

続いた。
蔵書票のお話。

個人のパーソナリティを主張する蔵書票。
あるいは、誰に見せるわけでもなく、ひたすら自己満足の為だけに貼られる場合も。

そういう背景があるので、シンプルなものから、ものすごく凝ったもの、中には目を疑う絵柄のものまで、そのデザインはまさしく千差万別である。

蔵書票1蔵書票2蔵書票3

こういう、なんというか、ギリギリアウトな趣味丸出しなものも普通に存在するのだ。
ギリギリアウトではあるが、おそらくはこれは「芸術作品」なので、問題ないのだろう。
アートであるという主張が免罪符になっているという部分には、ぜひ注目すべきである。

ロリコンだって獣姦だって強姦だって、アートだと言い張れば許されるのだ。
モザイクすら必要ないんだぜ。
なんなら開き直りを通り越し、自分の少女趣味に胸を張っている気概すら感じてしまう。

あるいは、それを「個性」として表現することにも、手放しの免罪がある。
「個性的なアート作品」という複合技になると、もう目も当てられない。
こっそりひっそりやってればいいものを、大々的に趣味全開でやりたい放題だ。

こういう人は、周りから「変わった人だね」と言われると喜ぶタイプの人だろう。

アート、芸術なんて、言ってしまえば究極の自慰行為だろう。
嗜好性の強いものは、こっそりひっそりやっていただきたい。

何の話でしたっけ。

ああ、ワタクシは、普通の蔵書票を作りますよ、木版画で。
ええ。
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蔵書票

これまでの情報をまとめてみよう。

ワタクシは、

・ビブリオマニアである
・最近、木版画を始めた
・驚異の部屋に興味がある

そういう人間だ。

以上の情報から割り出される一つのキーワード。
それが「蔵書票」である。

蔵書票

蔵書票、エクスリブリスと呼ばれる、せいぜいハガキよりも一回り小さい紙片。
これを本の見返しに貼り、自分の蔵書であることを主張するのだ。

日本ではあまり馴染みがないが、欧米ではそこそこ一般的な文化である。
一般書籍の大半がフランス装で、読者が好きなように装丁していた時代があるからこその文化だろう。

現在では土産物なんかで印刷された蔵書票が売られているが、
当時は版画作品、自分で作ったり、あるいは版画家にオーダーしたりするのが普通だった。
自分の蔵書に自分だけの蔵書票を貼る。
正しいビブリオマニアの姿ではないか。

まあ、これを驚異の部屋にカテゴライズしていいのかどうかは疑問が残るが、
うん、よし、続け。
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新しい発見

世田谷の民家の床下から、放射性物質の入った瓶が見つかった。
原発事故とは全くの無関係らしいが、最も青くなったのはここに住んでいる住人だろう。

原発事故で放射性物質が飛んできて、
「ったく、カンベンしてほしいぜ、なぁ?」
とか近所に愚痴ってたら大変だ。

「自分ちかよ!まさかの自分ちかよ!」
と自虐的にツッコみながら近所に謝りに行く、という道しか残されていない。

今までは気にも留めなかった、放射線量の測定というのをやりだして初めてわかった事だ。
新しい発見、といっていいだろう。

こういう時代だ、今までやらなかったことを、どんどん率先してやっていくべきなのだ。

「台風が来たとき、用水路を確認しに行った老人の生還率」
「台風が来たとき、自宅屋根の修理に行った老人の生還率」
とか調べてみたら、何か新しい発見があるかもしれないぞ。

ないかもしれないぞ。

用水路
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人体の不思議展

驚異の部屋が好きなら、とオススメされたのが、「人体の不思議展」だ。

確かに人体標本は、驚異の部屋のアイテムとしてはベタなものだ。
展示されているものが、模型ではなく本物である、というのも些か驚異的ではある。
だが、主催者側が「いったい何を見せたいのか」が希薄で、興を削がれる感じだ。

「これホンモノなんだぞ~すごいだろ~」って言いたいだけだと。

人体の不思議展

このポーズを見ても分かるように、ただの悪ふざけだ。
筋肉の詳細を知るには合理的なポーズだと言われたらそうかもしれないが、
他のポーズでも筋肉の詳細は分かるはずだ。
ただこっちの方が面白オカシイ展示になるからそうしました、としか見えない。

学術的な展示ではなく、おばけ屋敷感覚を目指したのだろう。
遺骸に対する敬意や畏怖など微塵もない感じだ。

やれやれ、と思うだけならまだしも、なんとなく腹が立ってくる感じがしてもうダメだ。
きっとこれからも、見に行くことはないだろうな。

「人体の不思議展」というタイトルで、人体の不思議展には行かないぞ、という内容。
そんなブログ。
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不毛論

バナナはおやつか否かを本気で考える。
豆腐の角に頭をぶつけて死ぬにはどうすればいいかを本気で考える。
そういう方向性の思考は、背中の毛が総毛立つほど嫌いです。

しかし。
自殺する気はさらさらないのだが、
「誰にも迷惑をかけず自殺するにはどうしたらよいか」
というのを真剣に考えたことはある。

あれこれ考えた結果、
「しっかり身辺整理をした後、人知れず北極に行き、寝る」
という回答に辿り着いた。

人知れず北極に行く、というのが最大にして唯一のネックだ。
だがそれさえクリアすれば、あとは寝るだけなので、死ぬこと自体は楽だ。
お金さえあればどうにでもなりそうだ。
どうせ死ぬんだから、闇金から目一杯借り倒してやればいい。

不毛だな。
どんな死に方をしたいかとか、不毛だなと思いながらもぼんやり考えたりするが、いくら考えたところで、きっと想像したようには死ねないんだろうさ。

いや、全然、鬱とかじゃないですよ。いやホントに。

「セグウェイの社長は、セグウェイで死んだ」というのを聞いて、ちょっとだけ、「いいなぁ」と思ったからさ。

セグウェイ
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マナーよりルール

片側一車線の、割と小さな交差点で信号待ちをしていた。
青になってので、車を発進させようと軽くアクセルを踏んだ瞬間。
視界の端に人影のようなものを確認し、咄嗟に急ブレーキ。
目の前を猛スピードで通り過ぎていく自転車。
自転車に乗っている男はこちらをものすごく睨んでいた。

ええ、ピストでした。間違いありません。

「あぶねーな、こっちは急に止まれないんだバカ」と顔に書いてあった。
追いかけて引きずり回してやろうかとも思ったが、出勤中だったのでやめた。

ウルトラマンみたいな紅白のピチピチスーツに、フリーザの第三形態みたいなヘルメット。

ピストにブレーキを付けない主な理由というのが、
「見た目がスマート(苦笑)でスタイリッシュ(苦笑)だから」
という、もう本当にどうしようもない理由だからやれやれだ。

少し前までは、ロードバイク、ちょっと欲しかった。
でも今は全くダメだ。
あれは香川県のような田舎で乗る物ではない。

自動車と歩行者の双方から煙たがられ、疎まれ、もちろんバイクや原付からも鬱陶しいと思われ、なんなら同じ自転車からも嫌がられる存在。
そうまでしてロードバイクに乗ろうなんて思わない。

香川に多い、車道と歩道の区別が曖昧で、それでいて交通量が多い道とかはもう本当にダメだ。
自転車走行レーンがキッチリ整備されている都会で乗る物だ。

一連のピスト騒動や自転車事故の増加で、マナーを守って、とかなんとか騒いでいるが、
もはやモラルに訴える時代ではなく、ルールでしっかりと取り締まる時代が来たと思うのだ。

まあ、アレだ、セグウェイがもっと流行れば、きっと批判の矛先はそっちに向くだろう。
そんな結論。

とりあえず件のピスト乗りには、心で「死ね」と念じておいた。

第三形態
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量産型

うどん屋でソバ食ってたら、見るからに大学生という風体の男4人組が入ってきた。
そりゃたまにはソバ食うよ、うん。

4人中3人が、へにゃっとしたロンTに、ペラッペラの黒のベストだ。
なんというか、逆に恥ずかしくないのだろうか、と思ってしまう。
全身ユニクロの服を着て、ユニクロに買い物へ行く、みたいな。
自分が店員なら、「どんだけ好きなんだよw」と思ってしまう。

大学生のオシャレとは何か。
流行のみを追い求めるのではなく、周囲から浮かず、
それでいて最先端のトレンドを、さりげなくワンポイントで

黒ベストの一人のロンTに、「GM」と書いてあるのが見えた。

ああ、なんだ、ただの量産型か。どうりで。

量産型

わかんない人にはごめんなさい。
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自作バレン

続いた。

木版画のバレンがバカみたいな値段なので、作ることにした、という話。

版画のサイトを見ていると、
「高いバレンでなくても、コレが必要十分な機能をもっています」
と紹介されていた、プラスチック製の「ディスクバレン」という商品。
ディスクバレン
プラ製でもバカにしたらいけない。¥2500もする。
肝心のプレート(刷る時に接触する部分)もプラ製なのだが、
この替えプレートというのが売られていて、これはいいぞ、と購入した次第。
¥800なり。

この替えプレートさえあれば、本体を作ればいいだけだ。

竹皮編もうかとも思ったが、ま、版画に本気になって、時間に余裕ができたら、ということで。
本格的なバレン、買えば数十万円もするが、作れば数千円だ。
作る工程も楽しそうだが、ま、とりあえず今はプラ製でいい。

で、本体はできるだけ堅くて重い木がいいだろうと手持ちを漁り、ハードメイプル。
まあ、せっかく和風なものを作るんだから、ここは楓と表記しよう。

この楓を丸く切って、取っ手付けて、漆塗料を塗って完成だ。楽勝。
余りにもアッサリできたので、無駄に螺鈿と蒔絵も施してみた。

自作バレン

試し刷りが楽しみだ。


それはそうと、「バレン 作り方」で検索すると、バレンタインのチョコのレシピが大量にヒットする。

それはいいんだけどさ、
市販のチョコを一回溶かして、また固めただけで手作りチョコとはこれいかに。
なんて言ってると、女性陣の大半を敵に回しそうなので、黙る。
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バレンの価格

木版画をやり始めて一番驚いたこと。

それは、バレンの値段だ。

木版画のバレンと聞いて、一般に思い浮かべるのはコレだろう。

バレン1

小学生の時、図工の時間に使ったバレンだ。
だが本格的な木版画では、この小学生バレンはまったく使えないらしいのだ。
何をもって「本格的」なのか分からないし、なぜ小学生バレンで駄目なのかも記載はなかった。
詳細はないが、とにかく駄目だと言う。
やれやれ、だ。

そこで、その本格的な版画とやらには、いったいどんなバレンを使うのか調べてみた。
で、その価格に驚いた、というわけだ。
だって、安いので3~5万円、最高級品になると30万円もするんだぜ。

薄い和紙を130枚重ね貼りし、漆で固める。
竹の皮を撚って作った紐を渦巻き状にして、最後に竹皮で巻くのだ。
高級バレン
これが正しいバレンなのだという。

こういう伝統工芸品は大好物だが、しかし「これでなければいけない」というスタンスは嫌いだ。
ただのバレンだろ?要するに、そこそこ強度があって、均等に圧力をかけられたらいいんだろ?
30万円のバレンなんて、金持ちの自称芸術家が自己満足したくて買うんだろ?

というわけで、バレンを作ることにしたわけだが、長いので、よし、続け。
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喜び下手

苦手なタイプとして、「喜び下手」という人種がいる。
似たような人種で、「褒め下手」という人種もいる。

こういうタイプは、何か嬉しい事があっても、リアクションが薄い。

例えば、職場でたまたま1個余ったお菓子をもらうのと、
前から欲しいと言っていた物を誕生日にサプライズでもらうのと、
両方ともリアクションが同じなのだ。

見返りを期待してプレゼントをするわけではないが、
サプライズで何かをあげる場合、もらった人の喜んでいる姿が一番の見返りではないか。
あげる側からすれば、ガッカリとまでは言わないが、何とも物足りないものだ。

いや、実は自分がこの「喜び下手」のタイプなのだ。
ハッキリとした自覚がある。だから同族嫌悪のようなことになる。
わかっているのだ、もっと喜んだほうがいい、と。
嬉しくないわけではなく、ものすごく嬉しいのだ。
でも、どうしてか感情を抑制してしまう。

別に嬉しい事だけではなく、その他の感情も、あまり表には出さない。
だから、「喜び下手」で、「悲しみ下手」で、「怒り下手」でもあるわけだ。
文章で表現するのと、実際に感情を露わにするのとは違うよね。

「喜び上手」の人は、全然イヤミじゃなく、本当に屈託なく喜ぶ。
周りも巻き込んで、周辺の空気まで変えてしまう。
すごいと思う。

すごいとは思うんだけれど、マネできないんだな。

「ぬか喜び」とかだったら得意なんだけどさ。うん。

喜び
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ありがた迷惑

「おせっかい」「ありがた迷惑」は、突き詰めると「嫌がらせ」である。
悪気があるかないかの違いであって、この場合は悪気がない方が厄介であったりする。
以下は、最近経験したありがた迷惑である。

結婚祝いに、値段が高いだけのダサすぎるペアティーカップ。
出産祝いにディズニーの食器セット。
ハロウィンイベントの招待状。
バーベキューで焼けた肉を、皿にポンポン放り込んでくれる。
観光地で買い物したら手に握らされた「黒飴」。
飯食った直後にくれるおにぎり。

断れないよ、A型だもん。
でも素直に「ありがとう」とは言えないよね。
「ああ、どうも、スイマセン」とか、無意味に謝っちゃうよね。
A型だもん。

最も直近のありがた迷惑は、

ジュレポン酢です。

ああ、どうも、スイマセン。

ジュレポン酢
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越中にゴメン

越前・越中・越後。
ご存知、石川から富山、新潟といった、北陸やら甲信越の辺りの昔の呼び名だ。
・・・だよな?

仕事中、ふと「越前ガニ」という単語が頭に浮かび、「越前ガニって何ガニだよ」となった。
ズワイガニだった。松葉ガニと同じやつだな。うん。

で、そこから「越前ガニ」のように、越中○○、越後○○はないか、と記憶を辿ったのだ。

結果発表。

越前ガニ
越中フンドシ
越後製菓



うん、なんか、ゴメン。
越中に、ゴメン。
頑張ったけど、あとは越中詩郎しか出てこなかったんだ。

越中
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物作りを超える

スティーブ・ジョブスが死んだ死んだとやかましい。
ニュースに登場するコメンテーターは、こぞって彼を「孤高の天才だった」と称えている。
そう言うことで、彼と肩を並べているだ、という感じがして薄ら寒い。
したり顔で、「彼はね、本物の天才だったよ」とか言う。
とりあえず、オマエ誰だよ。

え?ジョブスじゃなくてジョブズ?あ、そ。

自分は信者でもなんでもないので、ジョブズが死んだと聞いても、
「ああ、死んだのか」くらいの感想だ。
アップルなんて、ソニーやパナソニック、東芝なんかの、数あるメーカーの1つに過ぎない。
世界規模になるような企業には、どこにでも一人や二人の天才はいるもんだ。
だがニュースで見た映像では、もう号泣している人までいるじゃないか。
彼らにとってはキリストよりも神に近い存在だったのだろうな。

まあ、アップル製品というのは、確かに異質ではある。
もちろんこれは日本人の目から見て、だ。
日本の企業からは決して出てこない製品群だと思う。

ソニーの社長が、アップル製品のことを、

「物作りを超えた製品」

と表現していた。

本当に言いたい事とはややニュアンスが違う気もするが、概ね上手い表現だと思った。
日本人は、物作りを超えようとはせず、物作りをとことんまで突き詰める人種だろう。

自分も、趣味の範囲ではあるが、物作りをしている。
「ようし、物作りをするぞ」という意気込みはあるが、
「ようし、物作りを超えるぞ」なんて、カケラも思わなかった。

ただ、気に留めて置いてもらいたいのが、
「物作りを超える」ということが、果たして良いことか悪いことかどうか。
物作りを超えたと、手放しで喜んで良いのかどうか。
やはり、それを決めるのは自分自身である、ということ。

そこには確実に一線引かれるわけだ。
その線は、超えていい線なのか否か。

戦後すぐの日本とアメリカ、そんな感じじゃないだろうか。

一線
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難しい音楽

The Reign Of Kindo

The Reign Of Kindo というバンドのCDを購入。
これが大当たりだった次第。

アメリカの5人組のバンドで、ピアノロックだとかジャズロックだとか、メンドクサイジャンル分けされている。

ギターという楽器の音色や旋律は大好きだが、
こと「楽器そのものの性能」で見たら、やっぱりピアノが世界最強なのかな、と思う。
悔しいが認めざるを得ない存在がピアノ。
コンピューター?はいはい。

結果、自分がピアノとギターの絡む音楽に惹かれてしまうのは、当然といえばそうなのだろう。
ジャズをアレンジしたメロディラインにピアノとギターが同時に絡んで、最高にカッコイイ。

そんな中、ふと見たThe Reign Of Kindo に関する評価。

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★★☆☆☆
ボクには難しくて理解できませんでした。
-------------------------------------


なんというか、もう、ね。
生魚食えない外人の刺身の評価かよ。
コイツは何の為に音楽を聞いているのだろう。

結構よく聞くフレーズだが、そもそも音楽が難しいって、どういうことなんだ。
音楽って、料理の味と同じだろう。
甘い辛い、濃い薄い、十人十色の感じ方に、理解もクソもないだろう。
もう、突き詰めたら、結局は「好きか嫌いか」ってことになろう。
好きじゃないからって、それを「難しい」とか「理解できない」ってのは、適切ではない。
「バッハがどうして8声のフーガを即興で作れたのか」とかなら適切だが。

または、「こういう音楽を好きで聞いている人は理解できない」というアイロニーにもとれる。
が、それもまた適切ではない。
「寿司が好きだって?はん、どうかしているとしか思えないね」ってことだろう?

きっとこういうやつは、現代アートとかでも本気で考え込んじゃうんだぜ。
特に意味のない作品を見て、「難しい」とか呟くんだ。

ウルフルズとかグレイでも聞いてればいいじゃない。

ダメだ、まだ直島を引きずってるな。いかんいかん。
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ヒントすらもらえない

続いた。

これまで何度も書いてきたが、このような現代アート全般に言えることは、技術・技巧云々ではなく、「ね、オレって目の付け所が違うでしょ」というのが全て、だということだ。

重箱の隅をつつくようなクソどうでもいい視点から物事を捉えた末に、それを乱暴に一方的に形にして、見せつけるのだ。

だから、見る人が自由に感じたらいい、という物はほとんどない。
その作品の意図を理解する為の見方が決まっている上に、理解することを強制される。
これはたまらない。

6畳ほどのサイズ、5cm厚の鉄板を置いて、そこに岩を乗せただけの作品。
何を表現したいのか、皆目見当も付かない。
仕方なしに、小さなプレートに書かれたタイトルを見てみると、

無題 (untitled)

ヒントすらもらえない。(苦笑)

三半規管の訓練のような目が回る設計の美術館を歩いて、ただでさえ神経を磨り減らしているというのに、
クソどうでもいい作者の意図を汲み取るなんて努力、これ以上したくもないよ。


ただ、島の雰囲気はすごく良かった。
島ぐるみで盛り上げようという一体感と、小島特有の時間の停滞感。
それでいて閉塞感はなく、空と海と山が、ただただ気持ちいい。

焼き板を壁材に用いた民家が建ち並ぶ小道は、なんか、もう、なんかたまらない。
小島特有の大量の野良猫も、サービス精神旺盛だった。
宿泊したパオのすぐ横で、夜中にタヌキが喧嘩してたんだぜ。

この雰囲気、平和とは、こういうことを言うのだな、と。
本当に、もう、平和過ぎて涙が出そうになったのだ。
ああ、平和だなぁって、涙が出そうになったのだ。

この感覚は実は2度目だ。

大橋のぞみちゃんが歌うポニョの歌。
あれを初めて聞いた時も、平和過ぎて涙が出そうになった。
ああ、平和だなぁって。

バカ、泣いてねーよハゲ。

モネ 黄金比 ウォーホル

お土産は、モネの胸像(消しゴム)と、黄金比の本、ウォーホルの猫。

だから泣いてねーって。ホントだって。
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印象派大好き日本人

というわけで、直島行ってきた。
去年の瀬戸内芸術祭が終わってから、どうせ閑散としているんだろうと思っていたら、
なんだか、一般的な観光地レベルの観光客が定期的に入るようで、なかなか賑わっていた。

島内のいたるところに、様々な作家の作品が展示(という名の放置)されていて、バスで移動してそれらを見て回るわけだ。
小さな島なのに、美術館が3つもある。
そのうち1つの地中美術館には、モネの睡蓮が何点か展示されていた。
ワタクシが見て楽しめたのは、これだけだった。
あとはもう絵に描いたような現代アートだ。アートだけに。

壁に絵の具を乱雑に塗りたくっただけのもの、
19世紀から使い古された錯視画を照明で再現しただけのパクリ作品、
中央にただ岩を置いただけの部屋。

やれやれ、だ。

有名な作品(というのがあるらしい)の前にはなんか係員がいて、作品の見方や見る際の注意点を、事細かに(半ば強制的に)説明してくれる。(苦笑)
ワタクシはこういう類の物は、まずは事前情報・予備知識無しで見たい派である。

説明をしてくれる人が美術館の職員なのかどうかはわからないが、見るからに芸大出てますよね、という雰囲気で、それが制服なのだろう、真っ白な白衣のような服を着ていた。
話し方も、そういう風に喋れと教育されているのかどうかわからないが、抑揚のないロボみたいな口調で、真っ白い部屋に白い衣服、完全にパナ○ェーブの人です、どうもありがとうございました。
正直、一歩後ずさりたくなる気味悪さだった。

地中美術館 モネ 睡蓮

島内の作品全体に言えることだが、とにかく制限が多い。
壁も作品の一部だから絶対に触るなとか、
背中にリュック背負ってたら壁に当たるから胸の前に持てとか、
蓄光塗料を使っている文字盤の腕時計は外せ、携帯の電源を切れ、靴を脱げ、子供は抱いていろ、一度に見られるのは5人まで、喋るな、etc・・・

はん、随分とお高くとまった作品だこと

ほんと、モネくらいだよ、ちゃんと見られたの。
印象派大好き日本人。

長いな、続け。
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瀬戸内の島

明日、直島へ遊びに行く。しかも泊まりでだ。
パオに泊まるんだと、嫁がはしゃいでいる。

パオ

これね。モンゴルの遊牧民とかのやつ。
冷房はないが、暖房はあるらしい。季節的にはそれで十分だと思う。
子供達はきっと楽しいだろう。

直島は、香川県の少し北、瀬戸内海に浮かぶ小さな島である。
小豆島、男木島、女木島とともに、香川の島四天王の1つだ。

去年開催された瀬戸内芸術祭の舞台でもあり、島にはそういう芸術作品が今も数多く展示されている。
今回は、出張で帰省している妹が行きたいというので、付き合いで行く。
個人的には芸術祭にはあんまり興味がありませんが。
現代アート的な作品しかないだろうしね。やれやれ。
パオでビール飲むんだ。それだけが楽しみ。

瀬戸内の島々というのは、まあそれなりに趣はあるのだが、今一つ、こう、パンチがない感じだ。
頑張っているのは小豆島だが、それでも名産品であるオリーブのゴリ押しと、映画「24の瞳」のロケ地観光という時代遅れのものしかない。

瀬戸内の島といってまず思い浮かぶのは淡路島だが、これも観光という意味では今一つだ。
以下、淡路島へ遊びに行った人が残した名言。

「淡路島は、もうちょっと、何かを、なんとかしろ」

すごくぼんやりとして、第三者に丸投げ的な日本語ではあるが、行けばわかると思う。
このセリフは、これ以上なく適切である、と。

ホント、せっかく橋渡って行くんだから、もうちょっと、何かを、なんとかしろ、淡路島。
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ハッピーエンド

今日は上の娘と二人でイオンへ行った。
どうでもいいが、よくイオン行くな、おれ。

嫁もどうしても下の子にかかりぎみになってしまう為、姉ちゃんの方が少し拗ねぎみなのだ。
だから二人でデート、というわけだ。

雑貨屋で髪留めを買って、ミスドでドーナツ食って、
なんだいまだ3歳のくせに、いっちょまえのデートじゃないか。

で、ドーナツ食べ終わったら娘がトイレ行きたいと言うので付いていく。
途中のフードコートでは大学生と思われるカップルがうどん食ってる。
いや、正確には食ってない。
うどんはテーブルの上にあるが、それには手を付けず、彼氏と彼女は見つめ合っている。
顔と顔がすごく近い。彼女なんか両肘ついて顔を支えるポーズで微笑んでいる。
やれやれ。

娘はまだ一人では満足にトイレで用を足せないので、少し手伝う。
二人で手を洗い、トイレを出ると、フードコートのカップルは様変わりしていた。

彼女のほうは、静かに静かに泣いていた。
彼氏のほうは、イスに斜めに腰掛け足を組み、じっと床を見つめていた。
やれやれ。
うどん伸びちまうぞ。

その後、娘がポテト食べたいと言うので、マックでポテトのMを2つ買った。
これから揚げるので、時間がかかるという。
できたらピコピコ鳴る機械を渡され、フードコートのイスに座って待つことにした。

時刻は16:30。食事時ではない為か、フードコートは閑散としていた。
マックには客が数人、その隣のたこ焼き屋、そのまた隣のペッパーランチは客がいない。
暇なのだろう、ペッパーランチの店員が出てきて、背伸びなんかしている。
長髪の男性で、飲食店の店員としてはやや清潔感に欠ける風貌だった。

ペッパーランチのほぼ正面の席に、女子大生っぽい二人組が座ってドーナツ食ってた。
楽しそうにおしゃべりしている。
ペッパーランチの店員が、じっとその二人を見つめていた。
微動だにせず、ただただじっと見つめている。
ドーナツ女子大生はおしゃべりに夢中で気付いていない。

仕事の合間にぼ~っとしているだけなのかもしれないが、
「ペッパーランチの店員」というだけで、どうにも不安になってしまうね。

ポテトができたと、ピコピコが鳴る。
それを取りにレジへ向かう途中、さっきのうどんカップルとすれ違った。
彼女も彼氏もニコニコしながら、仲良く手を繋いで通り過ぎていった。
やれやれと思っていたら、ピコピコを返すのを忘れて店員に呼び止められた。
ドーナツ女子大生は、さっき自分が食べていたのと同じドーナツを食べている。
ペッパーランチには客がきた。


ハッピーエンドとは、こういうことではないだろうか。

はっぴいえんど
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四猫庵

Author:四猫庵
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