弦楽器を製作しているはずです。 

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驚異の部屋に時計はあったか #3

続いた。
驚異の部屋と時計の話。

15世紀、驚異の部屋黎明期は、機械式時計黎明期でもある。
恐らく貴族達は好んで時計を買ったであろうが、果たしてどういう形で驚異の部屋に関わったのか。

手持ちの資料が心許なさすぎるという事実を加味した上で、結論。
貴族の作る黎明期の驚異の部屋には、時計は無かったのではないか。

いくら探しても、時計が飾られている描写がないのだ。
古今東西、様々な珍品・奇品が並ぶ中に、時計と思われる物を見つけることが出来ない。
砂時計や日時計はチラホラ見られるものの、機械式時計は皆目見当たらないのだ。

詰まるところ、「時計を時計として使用するための時計がない」ということだ。
砂時計や日時計は「時間とは有限である」というメメント・モリに通じる表現の一つに過ぎず、
決してこれで時間を計ろうと思って納められたものではない。
事実これらの時計は、シャレコウベなんかとセットにされて展示されていることが多い。
(驚異の部屋的なディスプレイを目指している人は参考にされたし)

砂時計と骸骨

小宮正安 著:「愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎」の中に、こういう記述がある。

「ヴンダーカンマーは、リフレッシュとリセットを主にもたらす遊びの空間だった」

もはや皆まで言うまい。
まさしく「時間を忘れて」楽しもうという空間に、時間を計る道具など不毛なだけだ。

もちろん様々な趣向を凝らした機械時計が貴族の好むアイテムであろうことは間違いないだろうが、
それが驚異の部屋に展示されることはほとんどなかったのではないか。
おそらくは驚異の部屋ではなく、応接室や客間なんかに燦然堂々と飾られたのだろう。

というのが、黎明期の驚異の部屋と時計に関するワタクシの考察である。

しかし、それ以降変化していく驚異の部屋で、最後まで時計は不要な物だったのかどうか。
その辺りはまた考えなければならないことであると思う。

今はまだ頭の中がごちゃ混ぜの状態なので、少し整理してからまた記そうと思う。
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