弦楽器を製作しているはずです。 

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凡人の境界

ARAKAWA

バンクーバー五輪、浅田真央が、
ショートプログラムで女子史上初の三回転半に成功した時、
客席で見ていたイナバウアーの人が呟いた言葉。

「失敗の仕方を忘れていますね」

あ、荒川さんだ、思い出した。
イナバウアーって技の名前、もう「ARAKAWA」でいいんじゃね?

それはいい。

失敗の仕方を忘れる、とは言ったものだ。
凡人にはわからない感覚かと思いきや、
何を隠そう、ワタクシにも経験があるのだ。

小学生の時、そろばんを習わされていた。
そろばん自体は好きでもなんでもなかったが、
どういうわけか、調子がよかった。身体に合う、とでもいうのか。

六年生になった時、読み上げ算の県大会に出ることになった。
「10円なーりー、20円なーりー・・・」と口頭で読み上げられる数字を、
そろばんで加算していくやつだ。

日曜日、高校の教室内で大会は始まった。
参加者は30人ほどいただろうか。
まずは簡単に5、6桁からの加算、減算から開始。
間違えた人から退室していくという、サドンデス方式だ。

はっきり言って、何桁の計算になろうが、
絶対に間違わない自信があったし、事実、間違わなかった。
おそらく、「失敗の仕方を忘れている」状態だったと思う。

しばらくして、教室に残るのは自分ともう一人だけになった。
その状態で、かなりの数の計算をこなした。
相手もなかなかのものだ。

ところが20問ほどこなした時点で、ふと我に返った。
なんというか、そこではじめて、「これは勝負なのだ」と意識した。
それまでただ気持ちよく計算していただけなのに、
急に勝負なんだ、という現実を突きつけられる。
そうなると、もうどうしようもなくなった。
嫌なのだ。
誰かと争う、というのが耐えられなかった。
誰かに勝つということを、強く恐れた。
優しい、というのではない。
子供特有の甘さだ。逃避だ。防衛と言ってもいい。

結局どうしたか、というと。
ワタクシは、次の問題を、わざと間違えた。

県で2位、というトロフィーをもらった。
その時の気持ちを、今は鮮明には思い出せない。
泣きも笑いもしなかっただろう。

だが、浅田真央は2位で悔し涙を流した。

じゃああの時、わざと間違わなければよかったかというと、
実は今でも、そうは思わない。
そういう物の考え方が積み重なって、現在のワタクシが形成されている気がする。

なんだ、この終わり方。
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